| 特徴 | 最高使用温度490度の耐熱ガラス 急激に加えられる熱に耐える力(耐熱衝撃性)に優れている 熱膨張 (温度による寸法変化)が小さく、あらゆる分野で優れた耐熱性、耐衝撃性を発揮 高い光透過性と光学的歪みのない光学品質 |
|---|---|
| シーン | 家庭製品 (電子レンジ、オーブンドアなど) 化学工業用プラント 照明機器 医療技術 半導体 太陽電池 防弾ガラス |
| 厚み | 0.7 / 1.1 / 1.75 / 2 / 2.75 / 3.3 / 3.8 / 5 / 6.5 / 8 / 10.2 / 12.2 / 13 / 15 / 20 (ミリ) |
テンパックスは、最高使用温度490度の耐熱ガラスです。
急激に加えられる熱に耐える力(耐熱衝撃性)は、一般的なフロートガラスに比べ優れています。また熱膨張(温度による寸法変化)が小さく、あらゆる分野で優れた耐熱性、耐衝撃性を発揮します。
また、高い光透過性を持ち、光学的歪みもなく、他の耐熱ガラスよりも遥かに優れた光学品質を持っています。
テンパックスが使われている場面の例をまとめましたのでご覧ください。
耐熱温度には「最高使用温度」「常用使用温度」の2種類あります。
テンパックスにおけるそれぞれの値は、以下の表でご確認ください。
| 最高使用温度 | 常用使用温度 | |
|---|---|---|
| テンパックス | 500℃ | 450℃ |
最高使用温度は、短時間のみ使用できる温度で、一瞬であれば、この温度まで耐えることが出来ます。また、常用使用温度は、連続して使用することが出来る温度で、この温度までであれば、連続して過熱しても大丈夫だといえる温度です。
テンパックスの成分(化学組成)は以下の通りです。
テンパックスは、ドイツの「ショット社」で製造されています。もちろん、日本にも輸入されていますので国内で購入することも可能です。
| 厚み | 許容差(公差) | 製作可能サイズ |
|---|---|---|
| 0.7ミリ | ±0.1ミリ | 85センチ×115センチまで |
| 1.1ミリ | ±0.1ミリ | 85センチ×115センチまで |
| 1.75ミリ | ±0.2ミリ | 85センチ×115センチまで |
| 2.0ミリ | ±0.2ミリ | 85センチ×115センチまで |
| 2.75ミリ | ±0.2ミリ | 85センチ×115センチまで |
| 3.3ミリ | ±0.2ミリ | 85センチ×115センチまで |
| 3.8ミリ | ±0.2ミリ | 85センチ×115センチまで |
| 5.0ミリ | ±0.2ミリ | 170センチ×230センチまで |
| 6.5ミリ | ±0.2ミリ | 85センチ×115センチまで |
| 8.0ミリ | ±0.3ミリ | 170センチ×230センチまで |
| 10.2ミリ | ±0.3ミリ | 85センチ×115センチまで |
| 12.2ミリ | ±0.3ミリ | 85センチ×115センチまで |
| 13.0ミリ | ±0.3ミリ | 85センチ×115センチまで |
| 15.0ミリ | ±0.3ミリ | 85センチ×115センチまで |
| 20.0ミリ | ±0.3ミリ | 85センチ×115センチまで |
テンパックス フロートガラスと高透過ガラスの蛍光発光特性の相対強化は、以下の図をご確認ください。
テンパックスの屈折率は、下記の通りです。
テンパックスの紫外線領域（UV領域）の光透過率は下記グラフの通りです。
「JIS Z 8120」によれば、可視光線として見える範囲は 360nm～400nm の範囲にあるとされており、紫外線はこれよりも小さい波長(短い波長)を指します。
テンパックスの光透過率は下記グラフの通りです。
平面度とは、平面の滑らかさを表わす数値の事です。
以下の数値は、テンパックスを3次元測定器を使用して測定した値になります。
(こちらの数値は、実験で行った際に出た参考値で、製品を保証するための数値ではありません。)
| 一片の長さ | 平面度 |
|---|---|
| 300ミリ | 70μm |
| 500ミリ | 200μm |
| 1000ミリ | 1000μm |
