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特徴 | 切断面を最小限に削る面取り加工 ケガを防ぐ役割 |
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シーン | 枠付き鏡 家具にはめ込む鏡 壁一面の大型姿見 美術作品用の鏡 撮影用ミラー |
特徴 | 切断面を最小限に削る面取り加工 ケガを防ぐ役割 |
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シーン | 枠付き鏡 家具にはめ込む鏡 壁一面の大型姿見 美術作品用の鏡 撮影用ミラー |
鏡の「糸面取り加工」とは、鏡の縁や角を削る処理方法の一つです。簡易的な処理で研磨はしないため、表面がザラザラしていることもあります。一般的に広く鏡に施されており、安心して取り扱うための工夫の一つと言えます。
比較的簡単で低コストの処理のため、「手が切れない程度でいい」という場合に、「糸面取り加工」が人気です。また、鏡以外にも、ガラス、金属、樹脂など、様々な業界・素材で使われる用語です。
鏡の切断面処理は、「糸面取り加工」のほかに主に3種類あります。「切りっぱなし」「磨き加工(アラズリ)」「磨き加工(ミガキ)」です。それぞれ断面の仕上がりや安全性に違いがあるので、鏡の用途や取り扱い方法に合わせて加工方法を選ぶ必要があります。
「糸面取り加工」は、鏡の縁を軽く削って滑らかにする切断面処理です。主な目的は、エッジ部分のバリと呼ばれる小さく鋭利な突起を削り、安全性を高めることです。鏡を切断したままの「切りっぱなし」よりも縁が少しだけ丸みを帯びるため、取り扱う際のケガを防ぐ役割があります。ケガを防ぎながら見た目がすっきりするため、多くの施工場面で採用されている方法です。
強度に違いはあるの?
鏡は切断すると、端の部分に亀裂やヒビが入りやすくなり、強度が低下する可能性があります。そのため、安全性を高めるために「糸面取り加工」や「磨き加工」の処理が施されます。加工方法による強度の違いはそれほど大きくありませんが、「糸面取り加工」はある程度の強度を確保できるものの、衝撃には注意が必要です。
切断面の加工 | 切りっぱなし![]() |
糸面取り![]() |
磨き加工(アラズリ)![]() |
磨き加工(ミガキ)![]() |
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断面の状態 | 手が切れるくらい 鋭い |
凹凸がある | まっすぐ | まっすぐ ツヤツヤ |
強度 | 最も弱い | やや強い | 中程度の強さ | 最も強い |
採用する 状況・場面 |
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鏡やガラス、工作物の角や隅を加工して滑らかにする処理のことです。「糸面取り」以外に、角を所定の角度に整える「C面取り」と、角を丸くする「R面取り」が一般的です。
「糸面取り加工」は鏡の加工の他、金属加工や金型製作、板金加工、電子部品製造など、機械部品や精密加工品の製造業の工程でよく用いられています。作業現場によっては、「バリ取り」や「エッジ処理」と呼ぶ場合もあります。
何ミリの面取り?
一般的な「糸面取り加工」は、C0.1mm~C0.3mm程度の面取りを指します。ただし、加工現場への曖昧な指示を避けるためには、「指示のない角部はC0.2程度で糸面取り」のように記載すると親切です。また、加工時のばらつきを考慮し、許容される範囲(面取り交差)を指定することが重要です。例えば、
C0.5 ±0.2 → C0.5mmの面取りをし、公差±0.2mmの範囲で許容(0.3mm~0.7mmの範囲で許容)
C1.0 ±0.3 →C1.0mmの面取りをし、公差±0.3mmの範囲で許容 (0.7mm~1.3mmの範囲で許容)
といったように加工指示を出します。特に精密部品では厳密な面取り交差が求められることが多いです。
枠付き姿見に使用するステンレスミラーに糸面取り加工を施した事例
クローゼットの隙間に設置する鏡を糸面取り加工した事例
小物撮影用の背景に使用する表面反射鏡を糸面取り加工した事例