耐熱ガラスは、水などで急激に冷やすと割れてしまいます。耐熱ガラスであっても、急激な温度変化には耐えることはできません。
「どのくらいの温度変化なら割れずに使用できるのか」を示す温度を、「耐熱衝撃温度」といいます。具体的には、耐熱衝撃温度その値から、一気に0℃まで急冷した場合に割れずに済む限界の温度、と考えられる数値を指します。ガラスは熱伝導率が低い(熱が伝わりにくい)ため、板厚が熱くなるほど表面と内部の温度差が生じて割れやすくなります。
なお、ネオセラムは熱膨張係数が限りなくゼロに近いため、熱衝撃による割れに非常に強い耐熱ガラスと言えます。但し、700℃を越えるとガラス自体が変質してしまいます。
各耐熱ガラスの耐熱衝撃温度は下記の通りです。
普通ガラス | 3mm | 65℃ |
---|---|---|
6mm | 50℃ | |
9mm | 35℃ | |
テンパックス | 3mm | 180℃ |
6mm | 150℃ | |
9mm | 100℃ | |
ネオセラム | 3mm | 800℃ |
6mm | 800℃ | |
9mm | 800℃ | |
バイコール | 3mm | 800℃ |
6mm | 800℃ | |
9mm | 800℃ |